梱包の世界において、段ボール箱の性能を左右するのは「紙の強さ」だけではありません。実は、箱の上下にある**「フラップ(蓋)」**の設計こそが、輸送の安全性やコスト、さらには受け取った時の感動までもコントロールしています。
「たかが蓋、されど蓋」。地味な存在ながら、物流の現場を支えるフラップの3つの役割と、日常生活でも役立つ意外な活用術をご紹介します。
段ボール箱を手に取ったとき、当たり前のように折り畳んでいる「蓋(ふた)」の部分。業界用語ではこれを**「フラップ」**と呼びます。
地味な存在に見えますが、実はフラップは段ボール箱の機能性を支える「司令塔」のような役割を果たしています。読者の方が「へぇ〜!」と思えるような、フラップの役割と活用術をまとめました。
フラップには、大きく分けて3つの重要な使命があります。
「フラップをどう設計するか」で、段ボールの性格はガラリと変わります。
| 種類 | 特徴 | できること・用途 |
| みかん箱型(A式) | 最も一般的。上下4枚ずつのフラップ。 | コストを抑えた大量輸送に最適。 |
| オーバーラップ型 | 外側のフラップを深く重ね合わせる。 | 重いものの底抜け防止、防塵性の向上。 |
| 差し込み型 | テープ不要でフラップを溝に差し込む。 | ギフトボックスや、何度も開閉する保管箱に。 |

※左画像はみかん箱型(A式)
デザインをはめ込むとき(底)部分に入れると箱を組んだ時に隠れて見えなくなる部分。

※左画像は差し込み型
天面部にもフラップをつけることで箱を閉じたとき上から荷重がかかっても箱がたわみにくい。
フラップの特性を知ると、日常生活やビジネスでこんな使い方ができるようになります。
フラップの一部を内側に折り込む、あるいは切り込みを入れることで、重い荷物でも指が痛くならない「簡易持ち手」を作ることができます。
フラップの「底部」を活用します。箱を組み立てると隠れる部分に管理番号や通し番号を印刷することで、在庫管理がしやすくなりユーザー体験(UX)を高めることができます。
箱が大きすぎるとき、フラップの付け根(罫線)よりも少し下で角に切り込みを入れ、そこから折り曲げれば、中身に合わせたサイズに高さを調整できます。これにより、中の緩衝材を減らし、送料を節約することが可能です。
段ボールのフラップは、いわば**「荷物の守護神」であり「情報の掲示板」**でもあります。 普段は何気なく切り開いて捨ててしまう部分ですが、その折り目ひとつひとつに、中身を安全に届けるための計算が詰まっているのです。
逆にフラップの工夫だけで問題が解決しない場合、別のアプローチが必要になります。
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