梱包資材として、長年利用されてきた段ボールですが、近年では、SDGsをはじめとする脱プラや梱包資材のコストダウンの手段としての緩衝材としても注目されております。
本コラムでは、段ボール製の緩衝材のメリット、段ボール緩衝材を設計する際のポイントを事例と共に解説いたします!
段ボール緩衝材とは、段ボールで設計・製作された緩衝材のことを言います。段ボール製緩衝材といわれることもしばしばあります。
従来、梱包材としての緩衝材には、発泡スチロールをはじめとする、プラスチック材料が活用されてきました。特に、精密機器類など、輸送の際に製品保護が高いレベルで求められる製品の緩衝材には、プラスチック製の緩衝材を詰めることで、製品保護性を高めてきました。
しかし、近年では、SDGsなどの脱プラへの潮流、原材料の高騰などにより、プラスチック製緩衝材から紙製の緩衝材への切り替えが多くなってきているという背景がございます。
段ボール緩衝材のメリットは、上述した脱プラへの流れや資材高騰への対応にリンクしているわけですが、下記のようなものがあげられます。
段ボールは、紙を原材料とするので、プラスチックを必要としません。
また、再利用が可能な紙、エコで環境にやさしい点が、段ボール緩衝材のメリットの一つです。
プラスチックと比較して、原材料コストの低い紙を原料としている段ボール製緩衝材は、梱包資材のコストダウンにつながります。
また、プラスチック製の緩衝材は、設計の自由度が高く、加工がしやすいなどのメリットがあり、梱包材のサプライヤーからすると段ボール緩衝材と比べると、取り組みやすいのです。
一方、段ボール製の緩衝材は、段ボールシートの折り重ねや貼り合わせを複雑に組み合わせた構造となるため、一品一様の緩衝材となると段ボールの高度な設計力が必要になります。
そのため、段ボール緩衝材へ切り替える際は、オーダーメイドの段ボール緩衝材の設計に長けている段ボールメーカーにご相談いただくことが重要です。
段ボールボックスメーカーである美倍紙業では、数多くの企業様に、オーダーメイドの段ボール緩衝材を設計・製作してきました。
当社が設計・製作をした事例をご紹介いたします。
ディスプレイモニタの梱包方法として、スチロール緩衝材を使用しておりました。環境面では昨今のSDGsのニーズにそぐわず、コスト面でもお困りであったため、段ボール緩衝材の設計・製作により、脱プラ・コストダウンを実現した事例です。
内包物が精密機械であるため、緩衝性が高まるように設計には工夫をしております。
段ボール 包装設計マイスターを運営する美倍紙業では、段ボールの包装・設計から製造・組立てまで一貫して対応をしています。
お問い合わせをいただき、お客様のニーズにあった仕様を確定させるために打ち合わせを行い、梱包資材のSDGsの取り組みや、コストダウンなどのご要望を叶える、最適なを包装設計ご提案させていただいています。
梱包資材の包装設計にお悩みをお持ちのお客様がおられましたら、お気軽に当社までご相談ください。