当社はこれまで、化粧品メーカー様からのご依頼を中心に様々なタイプの化粧品を包装する梱包箱を設計してまいりました。今回は当社のこれまでの経験と実績を元に、化粧品の梱包を考えるにあたって押さえておきたい基本事項をまとめさせて頂きました。

化粧品容器の種類について

まず化粧品容器といっても様々な種類が存在します。

内容物（化粧品）に合わせて、ボトル・チューブ・パウチ・化粧箱・クリーム容器など様々な種類の容器が開発され、容器の種類だけ梱包箱も存在するといっても過言ではないでしょう。

キャップ（ノズル）の形状の違いや、シュリンクフィルムの有無、POPシールの有無によってもそのサイズや形状は変化を見せ、それに合わせた梱包箱の包装設計も必要となってきます。 またチューブやパウチのように内容量によって膨らみが変化する容器では、例え同じ容器（チューブ・パウチ）を使用していても内容物の容量や粘度により、商品ごとの包装設計が必要となります。

梱包箱の種類について

梱包箱の用途に応じた大まかな分類と使用される梱包箱の形状は、

• 贈答用のギフトボックス

　　　組箱（N式）タイプの函

• 個装をまとめ、それを保護するために用いる内装用箱

　　　B式底ワンタッチ、B式ジゴク底

• 主に輸送用に用いる外装用箱

　　　A式（ミカン箱）

などが存在します。

それぞれ内容物により適した段ボール箱の形状が存在し、この選択を間違えると輸送中のトラブルや、品質の維持に問題が生じる可能性があります。代表的な化粧品容器と梱包箱の組み合わせの例を次に解説させて頂きます。

化粧品容器と梱包用付属パーツの組み合わせについて

組仕切をお考えの方へ

板仕切をお考えの方へ

化粧品容器と梱包箱の組み合わせについて

入数によって決めるパターン

個装～１２個入り程度は「B式底ワンタッチ」や「B式ジゴク底」の箱、２４個入を超えるものでは「A箱」の使用が主流となります。 美容院やサロン向けには「Ｂ式箱」、ドラッグストア向けには「Ａ式箱」が多い傾向があります。

サイズによって決めるパターン

梱包箱のサイズが６０サイズ（長面・巾面・高さの合計が６０ｃｍ）を超えるものはA式箱、それ以下は「Ｂ式底ワンタッチ」「Ｂ式ジゴク底」を選ぶことが多いです。

使用方法によって決めるパターン

化粧品容器の使用方法によって、箱の形状を決める方法もあります。

化粧品容器を工場間の輸送箱や通い箱として使用する場合は、「Ａ式箱」を選択することが多く、中身を一つずつ取り出して使用する場合は、「組仕切」を併用することにより、取り出し中に化粧品容器が梱包箱の中でバラバラに乱れるのを防ぐことが出来ます。

「B式」タイプの内装用箱を「A式」タイプの外装用箱に４～８箱セットで梱包する「内・外セット」タイプも納品先での本店～支店や部署間での取り回しを便利にする手段として選択されるお客様も多数おられます。

これら以外にも梱包箱形状の選択時に考慮すべき点は多数存在します。当社のこれまでの経験と実績を元に、お客様の化粧品容器に最適な梱包箱形状をご提案させていただきます。

その他の付加機能

広告機能を持たせるために、B式箱やN式箱のフタにPOP機能を持たせることも可能です。

また、梱包箱を開封し、そのまま商品棚に陳列できるようにジッパーやミシン刃を用いて中の商品が見えるディスプレイ構造をもつ箱も設計可能です。（通常よりも切れ込み部分が多いため、強度は若干低下・コスト若干UPします） 梱包箱の役割を輸送用以外にも広げる為の設計をご提案させていただきます。

化粧品の包装をお考えの皆様へ

当社では設立以来、多くの化粧品メーカー様とのお取引を通じ、様々な化粧品容器の包装箱を設計開発してまいりました。定型タイプの化粧品容器から、御社独自のオリジナル容器まで、これまでに培ったノウハウを活かしオーダーメイドの段ボール箱を設計させていただきます。

化粧品容器の包装をお考えの方は、是非当社までご相談ください。