ギフト用のお菓子や商品を箱詰めする際、お客様から多く寄せられるのが「配送中に中身が動いてしまう」「開封時の見栄えをより美しくしたい」というご相談です。
そこで今回、実際にお菓子のギフトをジャストサイズで固定するために設計した、オリジナルの内箱仕様をご紹介いたします。 箱はN式箱でその中に、商品の形状に合わせた専用のゲス(固定材)を組み合わせました。これにより、輸送中の上下左右の揺れをしっかりと抑え、箱を開けた瞬間の美しい佇まいをキープする構造を実現しています。

今回、設計するにあたり最初に決まっていたルールは、とてもシンプルで
この2点を守って箱を作成します。ただ、今回は“ギフト用”というのがポイントです。
単純に固定できれば良いわけではなく、商品がお客様のもとに届いて、「箱を開けた瞬間の美しさ」や「高級感」・「商品を傷つけないこと」が求められていました。
そこで、固定する力と見栄えのきれいさの両立をテーマに、設計を行いました。
商品を確実に守るためにまず採用したのが、商品の寸法にミリ単位で合わせたゲス(固定材・仕切り)です。
配送中のトラブルで多いのは、箱の中に生まれるわずかな余白が原因で、振動により商品が少しずつズレてしまうこと。 そこで今回は、商品の上下左右すべてを包み込むようにゲスを設計し、以下の3つのリスクへの対策をしました。
①左右のズレ:横揺れによる衝撃を吸収
②前後のズレ:加減速時の移動を防止
③上下の浮き:配送中の跳ね上がりによる破損を防ぐ
3方向からのホールド構造により、輸送中でも商品を固定し、お客様が箱を開けた瞬間まで、美しい状態を保ち続けます。
また今回は、ゲスの上下と仕切り部分に額縁のような形状を取り入れています。この構造には、商品の保護だけでなく、見栄えを美しく整えるという役割があります。
N式箱は、箱を閉じた際にツメ部分が内側へ入る構造のため、そのままだと商品に直接当たってしまう可能性があります。
そこで今回は、ゲスの上下に額縁状のパーツを設けることで、
仕様にしました。
また、額縁のように周囲を囲うことで、商品が中央にきれいに収まり、全体の印象にもまとまりが生まれます。
単純な仕切りだけではなく、あえて額縁のような見せ方にすることで、ギフトらしい上質感や丁寧な印象を演出できるのもポイントです。
見えない部分の工夫だけでなく、箱を開けた瞬間にどう見えるかまで考えながら設計しています。

今回の設計で工夫したところはゲスの組み込み方法です。 写真のように、N式箱の中にパーツ同士が手を組むような構造を採用しました。このようにすることによって、箱にゲスをセットする際に位置がズレにくく、スムーズに組み込めるようになっています。
固定材は、形状によっては、
パーツ同士がしっかり噛み合い、自然と正しい位置に収まるようにし、入れやすく、ズレない構造にしました。 完成後は見えなくなる部分ですが、作業性への配慮が、最終的なパッケージの美しい仕上がりを支えています。

段ボール箱や内箱というと、「ただ物を梱包するためのもの」と思われがちですが、実際には、
といった大切な役割があります。
特にギフト商品では、箱を開けた瞬間の見え方が、お客様の満足度にもつながります。
だからこそ私たちは、「商品をどう固定するか」だけでなく、「どう美しく見せるか」まで考えながら包装設計を行っています。
今回のように商品や用途に合わせたオリジナル設計も可能です。
「こんな商品でもできる?」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
商品の魅力をより引き立てる包装設計をご提案いたします。