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「保護」と「美粧性」の両立。製品魅力を引き上げる段ボール内箱の包装設計

「保護」と「美粧性」の両立。製品魅力を引き上げる段ボール内箱の包装設計|段ボール 包装設計マイスター

「保護性」と「美粧性」は、包装設計においてしばしばトレードオフ(一方を立てれば一方が立たず)の関係になりがちですが、本コラムで最適に近づけるよう説明いたします。

段ボールの内箱(インナーボックス)の包装設計は、製品を「守る」だけでなく、見た目の「美粧性」や「物流コスト」を左右する非常に重要なプロセスです。
包装設計と聞くと、外側の大きな輸送箱をイメージしがちですが、実は「内箱」こそが製品の品質保持とユーザー満足度の鍵を握っています。

1. 内箱の役割を再定義する

内箱には主に3つの役割があります。設計時にはこれらをバランスよく満たす必要があります。

  • 保護性: 振動、衝撃、圧縮から製品を守る(緩衝設計)。
  • 効率性: 組み立てやすさ、外箱への充填効率、保管効率。
  • 販促性:見た目の美しさ、ブランドイメージの伝達。

2. 内箱の形式と特徴

製品の形状や重量によって、最適な形式を選択します。代表的な形式を比較表にまとめました。

形式名特徴主な用途コスト
A式(みかん箱型)最も一般的。テープ止めが必要だが
材料ロスが少ない。
重い製品、
工業部品
N式(差込式)組み立てが必要。ギフトによく使用
される。イニシャル費アリ(木型)
ECサイトの小箱
B式(底地獄
・底ワンタッチ型)
製品を包み込む構造。テープ止め
不要。イニシャル費アリ(木型)
本、PCソフト、
衣類
スリーブ式+etc筒状の外殻と中箱の組み合わせ。
高級感が出る。etcはN式やB式。
化粧品、
高級ガジェット


3. コストダウンと環境配慮のヒント

最近のトレンドは**「適正包装」**です。過剰包装を防ぐことで、コストと環境負荷を同時に削減できます。

  • 「隙間」を減らす: 内箱を数ミリ小さくするだけで、外箱のサイズが変わり、トラックの積載効率が劇的に向上することがあります。
  • 材質・材料の選択: 用途に応じて適切な選択をする。厚みが増せば強度が保たれ、薄い材料を選ぶと美粧性が増す。
  • 設計・効率化:保護性を持たせるために段ボール製緩衝材を使用、段ボールの一体設計(仕切り兼用の箱)に置き換えるなど。

4. 設計の工夫、保護と美粧

 外装ケース+個装箱(B式底ワンタッチケース)の場合
外装ケースを開封した状態です。個装箱をEF(1.5mm厚)の段ボールで作成していますので箱の見た目の印象も悪くありませんが、もう一工夫して見た目の印象を上げてみようと思います。

前面部に折り返しを追加
フタを閉じたときに段目が見えなくなりキレイな印象に

(保護性):ケースの前面部に折り返しを追加することで箱本体の強度やねじれを防ぐ効果が得られる。
(美粧性):段目が見えなくなり高級感を演出する。(段ボール感を薄める)

コラムの締めくくりに

今回は個装箱本体に設計で工夫をしましたが、印刷デザインで外観を変えたり段ボール付属で中身の印象を変えたりすることも可能です。
よろしければこちらのコラムもご覧ください。

👉https://packaging-design-meister.com/742

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