段ボール設計では、わずか1mmの差が箱の品質や作業性に大きく影響します。寸法が大きすぎると輸送中に製品が動いて破損するリスクが高まります。逆に小さすぎる場合は、箱が膨らんだり製品に圧力がかかり、不良の原因となります。
そのため、採寸した数値をそのまま使用するのではなく、段ボールの厚みや折り曲げた時の逃げ寸、誤差なども考慮し、最終の寸法を出しています。私たちが行う設計業務は、お客様からお預かりしたサンプル製品を1mm単位で採寸することから始まり、輸送時や保管時の状態なども想定しながら設計へ反映させています。
ただ単に入る箱を作るのではなく、安全に届ける箱を設計すること。それが大事になってくる仕事だと研修期間を通じて感じました。
設計はサンプル製品があり採寸して完結するものではなく、製造現場とつながっている仕事だと感じています。工場見学や現場での学びを通して、段ボールがどのような工程で製造・加工されているのかを理解することの大切さを実感しました。
例えば、打ち加工では刃型の構造や紙粉の発生、折れ線加工では罫線の入り方や紙の割れやすさなど、図面だけでは分からない注意点があります。また、機械で対応できるサイズや生産効率を把握することで、無理のない現実的な設計ができると考えています。
組仕切りや板仕切りの設計においても、差し込みやすさやズレ防止だけでなく、量産した時の組立効率を意識しています。誰が組み立てても質が安定するような構造にするために、現場の視点を持って設計することを大切にしています。
設計と製造をつなぐ立場として、品質だけでなく生産性にも貢献できる設計を目指しています。


箱は、ただ製品を入れるためのものではなく、輸送や保管時の衝撃などから製品を守る役割があります。そのため、段ボールの材質やフルートの種類、ライナー強度などはより強度な箱を作成するにあたってはとても重要なポイントです。物の重さや積み重ねる段数、輸送時の状況を想定しながら、必要な強度や衝撃耐性を確保できる仕様を検討しています。
例えば、段ボールの厚みを変更して箱全体の強度を高めたり、強化芯を使用することで強度を上げる方法があります。製品の重量や輸送条件に応じて材質や構造を調整することで、必要な強度を確保しながら過剰な仕様にならない設計ができると学びました。
営業がお客様と打ち合わせすることはありますが、言われた内容だけを形にするのではなく、実際にサンプル製品をお預かりし、設計側からプラスαの構造提案を行うことも弊社の強みだと感じています。製品の特性を踏まえたうえで、より安全かつより扱いやすくする工夫を加えることを意識しています。


今後は、採寸技術や図面作成だけでなく、製造工程や材料特性、強度設計に関する知識をさらに深めていきたいと考えています。入社するまでは段ボールについて調べたこともなくただシンプルな素材でものを運ぶために使う資材と思っていましたが、今では材質も複数あり構造によって性能が大きく変わる奥深い分野だと思っています。
お客様の製品特性や条件に合わせて、最適な設計を提案できることを目標としています。
製品を安全に、そして効率よく届けるための箱づくりをお考えの際は、ぜひ弊社にお任せください。サンプル製品をもとに、一つひとつ丁寧に最適な構造をご提案いたします。