「外箱」という言葉は、段ボール以外の箱に対しても広く使われている言葉ですが、今回は段ボール製の「外箱」について、段ボール屋の視点から解説します。
外箱はその漢字の通り、「外(側)の箱」つまり、商品を梱包した際に外側にくる箱のことを指します。
例えば商品を6個入で箱に梱包し、さらに6個入りの箱を4つまとめて大きな箱に梱包した場合は、6入内箱と6×4入外箱という表現方法があります。
JIS規格で、段ボール製の外箱に近い言葉として「外装用段ボール箱」という規格があります。
商品の外側を覆う段ボール箱を指し、JIS Z 1506で必要な基準が定められています。
「外装用段ボール箱」はJIS規格にてその性能・寸法・表示基準などが規定されていますが、「外箱」は輸送に使われる段ボール箱全般を指し、汎用的な使われ方をしています。
「外箱」のことを「カートン」と呼ぶこともあります。
外箱の役割は製品の保護、輸送の効率化、情報の表示・宣伝効果、などが上げられます。
輸送中の衝撃・振動や保管中の温湿度の変化、埃や汚れから商品を守る役割があります。
段ボールの3層構造がダメージを緩和し、保護性を高めています。
外箱を積上げることで、省スペースにまとめて収納することが可能です。
トラックへの積載効率から逆算して外箱の設計を行うこともあります。
60サイズや80サイズなど、外箱のサイズや形状を統一することで輸送や保管の効率アップが可能です。
外箱の表面に印刷を行うことで、様々な情報の表示を行うことが可能です。
数量・バーコード・ロット番号を印刷することで、物流をスムーズに行う手助けとなります。
取扱注意表示により、輸送中の破損リスクを軽減します。
商品名やキャッチフレーズ・イメージ画を印刷することにより、宣伝効果を狙えます。
今回は「外箱」について紹介しました。
「外箱」に対して、「内箱」という呼び方もありますので、いずれ紹介したいと思います。
外箱に視点を置いたトラブル解決策や付加価値の向上アイデアも今後、発信していきたいと思います。
お楽しみに!
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